【条文解説】日本国憲法45条・46条から学ぶ国会議員の任期

憲法条文シリーズ-日本国憲法第45条及び46条をわかりやすく 日本国憲法穴埋め問題条文解説シリーズ
憲法条文シリーズ-日本国憲法第45条及び46条をわかりやすく
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今回は、日本国憲法第45条及び第46条の条文穴埋め問題を解きながら、衆議院議員及び参議院議員の任期についてわかりやすく解説してみました。

憲法条文穴埋め問題解説シリーズは、試験でよく出そうな日本国憲法の条文を解説するシリーズです。

憲法の穴埋め問題をやってみましょう。間違えていても構いません。穴埋め問題を解いたら、次に解説を読んでいきましょう。どうしてそのような条文が設けられたのかをわかりやすく解説しています。中学生や高校生のみなさんが読んでもわかるように書いてあります。

復習は、条文を音読し、間違えた場合は正解を覚えてしまいましょう。空欄のまま条文が読めるようになれば合格です。

日本国憲法第45条及び第46条(穴埋め問題)

日本国憲法第45条及び第46条の一部が空欄になっています。空欄を埋めてみましょう。

日本国憲法第45条

第四十五条  衆議院議員の任期は、( )とする。但し、( )解散の場合には、その期間満了前に終了する。

日本国憲法第46条

第四十六条  参議院議員の任期は、( )とし、( )ごとに議員の( )を改選する。 

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日本国憲法第45条及び第46条(解答)

日本国憲法第45条

第四十五条  衆議院議員の任期は、四年とする。但し、衆議院院解散の場合には、その期間満了前に終了する。

日本国憲法第46条

第四十六条  参議院議員の任期は、六年とし、三年ごとに議員の半数を改選する。

日本国憲法第45条及び第46条(解説)

統治機構の条文を見る際の前提

統治機構の勉強をする場合には全体像を把握しながら学習をしていきましょう。

日本型ガヴァナンスの図
日本型ガヴァナンスの図

権力分立の話をする場合、必ず上の図が頭に入っていなければなりません。「権力者」の中の話をしているのだという前提が必要です。日本型統治のありかた「シラス政治」の解説は別のコンテンツにあるので参照してください。日本の教科書からはほぼ抹殺されていますが、とても大切な考え方です。

その上で、「国会」「内閣」及び「裁判所」の条文や制度を勉強する場合には、必ず「権力分立」の図を頭に置きながら、どこの機関の何の話をしているのかを全体像を見ながら勉強してください。これは「国会」「内閣」及び「裁判所」を勉強するときの地図のようなものだと思ってください。

衆議院議員の任期と参議院議員の任期の比較

日本国憲法第45条には「衆議院議員の任期」について、第46条には「参議院議員の任期」についての規定がそれぞれ書かれています。比較表にまとめると次の通りです。

下の比較表は穴埋めにされても正確に答えられる必要があります。

比較点衆議院参議院
議員の任期4年
(衆議院解散の場合には、その期間満了前に終了)
6年
(3年ごとに半数改選)
解散ありなし
役割国民の意思を反映させる長期的な視点で調査や審議ができる

ここから、日本国憲法第45条・第46条について、条文の意味が自然に理解できるように整理していきます。

単なる暗記ではなく、「なぜそうなっているのか」という理屈を追いながら読み進めてください。

この2つの条文で押さえるべきポイントは、大きく分けて2点あります。

1つは任期の長さ、もう1つは解散の有無です。

まず任期について見ていきましょう。

衆議院議員の任期は4年参議院議員の任期は6年と定められています。ここで重要なのは、衆議院の任期が参議院よりも短く設定されているという点です。この違いは偶然ではなく、それぞれの議院に異なる役割を担わせるための制度設計です。

次に、衆議院の特徴として必ず押さえておきたいのが解散制度です。

衆議院は、4年の任期が満了する前であっても解散されることがあります。解散が行われると、その時点で議員の任期は終了し、総選挙が実施されます。

この仕組みが設けられている理由は、衆議院に国民の意思をより頻繁に反映させるためです。社会情勢や世論は時間とともに変化しますが、衆議院には解散という制度を通じて、その変化に応じた選挙を実施し、国民が政治の方向性を示す機会が確保しようというのが解散制度の趣旨です。試験では、この点が理由説明として問われることが多いため、理屈とセットで理解しておきましょう。

この理解を踏まえた上で、参議院に目を向けます。

参議院は、衆議院よりも任期が長い6年であり、しかも解散制度がありません。3年ごとに半数ずつ改選される仕組みをとることで、議院としての継続性と安定性が保たれています。

参議院に解散がない理由も、衆議院との役割分担から説明できます。

参議院には、短期的な世論に左右されにくい立場から、政策や法律を長期的・安定的な視点で審議する役割が期待されています。いわゆる「良識の府」と呼ばれるゆえんです。この点も、試験では理由説明として問われることがあります。

このように、衆議院には「民意の反映」を、参議院には「審議の安定性」をそれぞれ担わせることで、日本国憲法は二院制を機能させています

教科書や参考書では、両院の違いが表で整理されていますが、公民の学習で重要なのは丸暗記ではありません。任期と解散という制度の違いが、どのような政治的役割の違いにつながっているのかを、順序立てて理解することが大切です。

理屈を追いながら整理した上で表を見ると、知識は自然と定着していきます。

日本国憲法条文解説シリーズ

高校の公共・政治経済の授業では、憲法の理念や制度を幅広く学びます。しかし、教科書や参考書を読んでいると、「結局、この条文には何が書いてあるのか」「試験ではどこが問われるのか」が見えにくくなることもあります。

この「条文解説シリーズ」は、学問体系から説明するのではなく、条文そのものを起点に憲法を読み解くことを重視した教材です。穴埋め問題を通して条文の構造を確認しながら、公共・政治経済で学ぶ内容や入試で問われるポイントを条文レベルで整理していきます。

条文を正確に押さえることは、暗記のためだけではありません。条文を軸に理解を積み重ねることで、知識は断片ではなく、使える判断材料へと変わっていきます。

本シリーズは、公共・政治経済の学習と大学入試対策を同時に支える、条文起点型の憲法解説です。

日本国憲法穴埋め問題条文解説シリーズ
日本国憲法を条文ベースで読み解く解説シリーズ。穴埋め問題で暗記と理解を両立し、公共・政治経済や大学入試、司法試験や予備試験、司法書士試験、行政書士試験、公務員試験に直結する力を養います。
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