「試験範囲を知る」ことを哲学する

試験勉強とは何か?を考えるシリーズ 試験勉強とは何か?
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今回は「試験範囲を知る」ことについて考えてみましょう。

試験範囲を知るとは、

  1. 試験科目は何か?
  2. 試験科目の内容はどのような分野から成り立っているのか(目次を大切にする)?
  3. よく出る分野(ひっかけポイント)はどこか?
  4. 配点はどのようになっているのか?

などを、教科書または問題集(過去問)から探っていきます。

これはみなさんが思っている以上に難しい作業です。

例えば、定期試験で考えてみましょう。定期試験ではテスト範囲表を渡されると思います。テスト範囲を知るという言葉を聞くと、「この表に書かれているものがテスト範囲だ!」と理解する人が圧倒的に多いのですが、それだけではテスト範囲を把握しているとは言えません(入試に至っては「全範囲じゃないか」の一言で片づける人すらいますね)。

テスト範囲表の項目を見ただけで、この単元の基礎知識はこういうもので、ひっかけポイントはここで、自分の弱点はここで…ということを言える状態にすることが「試験範囲を正確に知ること」だという認識でいるようにしてください。

定期試験についての話をしますと、定期試験は2週間ぐらい前にようやく試験範囲が発表されることが多いと思います。しかし、試験範囲の発表の前段階でも、「およそ」の単元は分かるはずです。自分が予想する「およその単元」を根拠に、2週間前の時点で基礎知識と自分の弱点ぐらいは“ある程度”言えるようになっていなければなりません。

高校入試に関しては、1・2年生の範囲については、3年の1学期中に全範囲を1回転、夏休み前に全範囲を最低1回転、2学期中に全範囲を最低2回転、冬休みに最低1回転ぐらいを見直せるのが理想です。そして、遅くとも3年生の冬休み中には3年間全範囲を終わらせるのが理想です。

したがって、3年生の冬休みには高校入試の全部の「テスト範囲」が言えるようにしておきます。冬休み明け以降(早ければ3年生2学期からあるいは冬休み中から)は本番通りに時間を図りながら、複数年度の過去問を研究するのが理想でしょう。

このように見ると、「試験範囲を正確に知る」とは思った以上に難しいといえるでしょう。いや、試験範囲を正確に知ることこそが試験勉強なのです。

 

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