問題演習のやり方、直しのやり方を解説します!

試験勉強とは何か?を考えるシリーズ 試験勉強とは何か?
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今回は、試験勉強をする際に避けては通れない「問題演習」のやり方について解説をしていきます。

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問題が解けたとはどのような状態か?

問題を解く時のメカニズムを、下の図を見ながら、分析的に探ってみましょう。

問題を解くときのプロセス

「問題が解ける」ということは、上の図の3段階がうまく機能した状態を指します。逆に言えば、「問題が解けない」ということは、3段階のうちのどこかがうまくいっていないから解けないということを意味します。

問題演習をしていて、○×を付けて赤字で解答を書き写してオシマイにしている人をかなり多くみかけますが、このような勉強では「できるところ」と「できないところ」を区別する作業をしているだけにすぎません。ですから、そのような問題演習をする人はあまり効果的な試験勉強ができているとは言えません。試験勉強で大切なのは、「できないところ」を「できるようにすること」です。「できないところ」がどのようにできないのかを細かく分析し、分析に応じて復習をしてはじめて問題演習をした意味があるのです。

問題演習後の自己分析の方法

問題演習を終えたとき、どのような手法を使って自己分析をすればよいのかを例を挙げて説明することにしましょう。

前提として、正解だけを見てマルペケをつけて終わりにしてはいけません!社会科の場合は一問一答であることが多いので正解を見てマルというケースが多いのですが、英語や国語や数学や理科などは「なぜそのような解答にしたのか?」という点を踏まえ、正解+理由付けが合っていて初めてマルにするという習慣をつけるようにしましょう!

解答するにあたって必要な知識を知らなかった場合

答え合わせをしてみて「このような知識は知らなかったなぁ」と思った人は、教科書や参考書に戻って(索引や目次を使いましょう)その部分を読み返してみましょう。そして、マーカーなどでチェックを入れます。教科書や参考書を読んでも分からないところは先生に聞いて対応します。そして読んだ内容を人に説明できるぐらいまでインプットをするようにしましょう。間違えた問題は自力で解けるようになる状態まで高めなければなりません。その後は何度も反復して知識を体に染み込ませていきます。前にもお話したとおり、一度やったぐらいで知識は身に付きません。苦手なトコロほど、何度もアタックしてみましょう。

なお、社会科の問題は満点を取らせないように問題を作っていることもあるため、知らない知識を全て追うことは止めてください。前にも言った通り、試験には日時があり期限があります。期限内に準備をして最大のパフォーマンスをするのが試験ですから、あまり細かすぎる知識までは覚える必要はありません。細かい知識(覚えるべき知識がどうか)かどうかは学校の教科書に載っているかどうかかまたは学校や塾の先生に聞いて判断するようにし、学校の教科書にない知識は出題されないものとみなして、必要以上に知識を追わないようにしてください。くれぐれも、受験生の皆さんの勝手な判断で出ないと決めると手痛い失敗を食うことがあります(そういう生徒を多く見ています)ので、教科書か本書という客観的なもので判断するようにしてください。

解答するにあたって必要な知識は知っていたが間違えてしまった場合

次に、知識は知っていたけれども間違えた場合について考えてみます。

このような場合、知識が正確に記憶できていない点に問題があると考えられます。勘違いがあったトコロを教科書や参考書に戻り、自分はどのような知識と混同したのかを書き込んでおきます。そうすると、教科書や参考書がミスノートになります。また自分でミスノートを作ることもオススメです。勉強を開始するときにミスノートを読んでから始めるクセをつけましょう!知識が正確に記憶できていないのは、「正確な知識」になっていないからです。正確な知識にするためには、何度も何度も繰り返して教科書や参考書を見たり同じ問題を解き直したりするほかありません。このようにして正確な知識を記憶するようにしてください。

正しい知識を引き出せたつもりになっていて間違えた場合

最後に、正しい知識を引き出せたつもりになった場合についてお話しましょう。

実は一番このタイプになっている場合が一番たちが悪いです。ケアレスミスとは思考のクセによって起こるものですが、これを自覚できている人は多くありません。 こういう場合は、やはり「試験」の基本に戻るべきです。「試験」の基本の1つである、「問われたことに対して答える」ことができていません。これは重大な基礎力不足なのです。問題の読み方に甘さがあるから生じるお話です。ではこのような場合にはどのような解決法があるのでしょうか?

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自分のケアレスミスのパターンを認識し(手順①②)、それをどのように解決したらよいのかを考え(手順③)、新しい問題を解く時にその解決方法が適切なのかを検証する(手順④)をやってみましょう。知識不足とは異なり、よりどころとなる教科書や参考書のようなものがないので、自主的にやらないとまず解決しません。

結局試験の勉強というのは、自分がどれだけ積極的にやれるかで決まります。ぜひ参考にしてください。

 

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