今回は世界の国々の特色を見ていくことにします。
取り上げるテーマは以下の通りです。
- 広い国と狭い国
- 人口の多い国と人口の少ない国
- 国境の特徴について
以下の3点についてわかりやすくくわしめに解説していきます!
広い国と狭い国を見よう!
世界の中で面積の大きい国を見てみましょう!
まずは世界の中で面積の大きい国を見てみましょう!
順位 | 国名 | 面積(km2) (1万未満四捨五入) |
---|---|---|
1 | ロシア | 1,710万 |
2 | カナダ | 998万 |
3 | アメリカ合衆国(米国) | 983万 |
4 | 中華人民共和国(中国) | 960万 |
5 | ブラジル | 851万 |
61 | 日本 | 38万 |
出典:United Nations Statistics Division – Demographic Yearbook 2018(国連統計部「人口統計年鑑2018」)
日本は世界で61番目に大きい国です。世界は196カ国ある中での61番目の国ということなので、広い方に入りますね。
試験対策的にはベスト5ぐらいまで覚えておくとよいです。少なくとも、広い国だったなぁという感覚ぐらいは持っておく必要があります。
世界の中で面積の小さい国を見てみましょう!
まずは世界の中で面積の小さい国を見てみましょう!
順位 | 国名 | 面積(km2) |
---|---|---|
1 | バチカン市国 | 0.44 |
2 | モナコ | 2 |
3 | ナウル | 21 |
4 | ツバル | 26 |
5 | サンマリノ | 61 |
(出典:United Nations Statistics Division – Demographic Yearbook 2018 (国連統計部「人口統計年鑑2018」))
一番はバチカン市国です。バチカン市国というのはイタリアの首都であるローマという都市の中にあります。面積は何と東京ディズニーランドよりも小さく(東京ディズニーランドの面積は約0.52km2)、皇居よりもせまいです(皇居の面積は1.15km2)。東京ディズニーランドよりも狭いのに1つの独立国なんてなかなか想像つかないですよね!
場所は地図帳で調べてみましょう!
人口の多い国と少ない国について
人口の多い国について
続いて、人口の多い国のベスト10を見てみます!
順位 | 国名 | 人口 |
---|---|---|
1 | 中華人民共和国(中国) | 13億9,273万 |
2 | インド | 13億5,261万7,328 |
3 | アメリカ合衆国(米国) | 3億2,716万7,434 |
4 | インドネシア | 2億6,766万3,435 |
5 | パキスタン | 2億1,221万5,030 |
6 | ブラジル | 2億946万9,333 |
7 | ナイジェリア | 1億9,587万4,740 |
8 | バングラデシュ | 1億6,135万6,039 |
9 | ロシア | 1億4,447万8,050 |
10 | 日本 | 1億2,652万9,100 |
出典:The World Bank – World Development Indicators – Population, total(2018)
トップはお隣の国の中華人民共和国で13億人ですが、実は最近はインドが急激に人口が増えてきています。我が国は世界で第10位。面積では世界で61位でしたが、人口ではベスト10。面積はそんなに広いわけではないのにたくさんの人が住んでいます。ただ、日本の人口は少子高齢社会の影響で減少に向かっています。
試験対策的には、ベスト5ぐらいまでは覚えておくとよいです。
人口の少ない国について
続いて、人口の少ない国のベスト10を見てみます!
順位 | 国名 | 人口 |
---|---|---|
1 | バチカン市国 | 685 |
2 | ニウエ | 1,520 |
3 | ツバル | 11,508 |
4 | ナウル | 12,704 |
5 | パラオ | 17,907 |
(出典:The World Bank – World Development Indicators – Population, total(2018)ほか)
バチカン市国は人口でも世界で一番少ない国になりました。皆さんが通っている全校学校の人数よりも少ないじゃん!という人もいるのではないでしょうか?
こちらも地図帳で場所を確認しておきましょう!
国境の特徴
今回のテーマの最後は国境の特徴についてです。
国境についていろいろと特徴を見ていきたいと思います。
地図帳を開けながら読んでいくことをオススメします!
そもそも、「国境」とは、国と国の境のことを言います。世界にある国境線の特徴を分けると次の2つがあります。
- 自然的国境
- 人為(じんい)的国境
自然的国境
自然的国境というのは、海・湖・川・山脈などの自然物を利用して定められた国境のことを言います。
具体例としては、以下の場所があります。地図帳で地名を調べて内容を確認しましょう!
- フランスとスペインの国境にあるピレネー山脈
- アメリカ合衆国とメキシコ合衆国の国境にあるリオグランデ川
- アメリカ合衆国とカナダの国境にあるセントローレンス川と五大湖
- タイとラオスの国境にあるメコン川
人為的国境
人為(じんい)的国境というのは、経線や緯線のような人工的なものを基準に設定された国境のことを言います。
まずは具体例をいくつか確認します。これも地図帳で確認しましょう。
そして、国境が直線的だなぁということを感じてほしいです。
- エジプトとリビアの国境にある東経25度線
- エジプトとスーダンの国境にある北緯22度線
- アメリカ合衆国とカナダの国境にある北緯49度線
- アメリカ合衆国とカナダの国境にある西経141度線
- パプアニューギニアとインドネシアの国境にある東経141度線
定められた経緯は様々ですが、特にアフリカには直線的な国境線が目立っています。これはなぜなのかというと、かつてアフリカは欧州(ヨーロッパ)諸国の植民地となった歴史がありました。植民地は住んでいた民族とか地形とかを無視して欧州諸国の都合によって定められてしまいました。それが経線や緯線だったのです。やがてそれぞれの植民地が国家として独立した際に、植民地の単位のまま独立を果たした国が多かったため、このような直線的な国境線が誕生したという経緯があります。
くわしい歴史はアフリカの地理を勉強したりする時や歴史の勉強をする際に勉強していきましょう!
国境をめぐる問題
国境をめぐってはいろいろな問題が起きています。
カシミール地方をめぐる問題
カシミール地方は、インド北西部からパキスタン北東部にまたがる地方にあります。やっぱりこれも地図帳で位置を確認しますよ!
このあたりは、第2次世界大戦が終わるまではイギリスの植民地でした。西暦1947年にヒンズー教徒の多かった地域はインド、イスラム教徒が多かった地域はパキスタンという国家を作ってそれぞれ独立しました。
カシミール地方は実はイスラム教徒が多い地域でした。しかし当時このあたりを治めていた藩王はヒンズー教徒でした。藩王はここに住むイスラム教徒の意向を無視して勝手に「インドに帰属します!」と宣言してしまいました。怒るのはもちろんイスラム教徒の住民たち。当然彼らはパキスタンへの貴族を求めていました。これが原因となって起こったのが「カシミール紛争」です。これに中華人民共和国もカシミール地方の東部の領有権の主張していて複雑な紛争になっています。高校の世界で習いますが、「印パ戦争」と呼ばれる大規模な武力衝突が3度にわたって起こっています。
なお、日本の国境や領土の問題点については、日本地理の勉強をする際にじっくりと解説をしていきたいと思います。
復習をしっかりやろう!
復習の必要性
世の中には「授業がうまい先生」という人たちがたくさんいます。「授業のうまい先生」は皆さんを分からせる名人です。しかし、授業を受けっぱなしにしているとすぐに習ったことは忘れてしまいます。逆に教えている内容を全て忘れさせない授業が行える先生なんて存在しません。
では、習ったことを忘れないようにするためにはどうしたらよいか?というと、復習をやるしかありません!
問題集を解く!
「まほろば社会科研究室」の説明はもう一度読んで復習をすればよいのですが、問題集を使った演習を行う必要があります。
定期テスト対策やはじめから地理の勉強をやり直したいという人はこのあたりから問題を解き始めてもよいと思います。
入試対策を本格的に行いたいという人は、以下の問題集がオススメです。
問題は解きっぱなし、答え合わせをしっぱなしにするのではなく、お手元の教科書や参考書に戻って印をつけておきます。そして必ず関連知識も含めて知識の暗記をし直すようにしましょう。一問一答のような勉強をしてその問題ができるようになったとしても、違う角度から問題が出題されたら「お手上げ」状態になってしまう例をたくさん見てきました。関連知識のインプットも必ずし直すようにしましょう!