今回は世界の地域区分について学習しましょう!
世界には全部で196の国家が存在します。もちろん日本もこの中に含まれます。そして、このうち193カ国が国際連合(United Nations)という組織に加盟しています。国際連合については、歴史や公民の授業でくわしく勉強していくことになります。
その世界は大きく6つの州に区分されます。
今回はその州の区分について学習していきます。
地理の勉強は地図と地名を一致させる!
地理の勉強法のコンテンツでも載せましたが、やっぱり今回も大切です。
地名と地図をリンクさせたら今度は特徴を大きく押さえていきます。
各地域の細かい勉強についてはまた別でじっくりやります。
アジア州
まずアジア州という地域区分があります。日本はここに含まれます。他には中国(チャイナ)や韓国やインドネシアなど幅広い地域がここにあたります。
地図を確認しましょう!
ユーラシア大陸の中のウラル山脈・カスピ海・黒海から東の地域のことをアジア州と呼びます。
上の地図でいうと、橙色(だいだいいろ)の地域がアジアにあたります。
アジア州はさらに上の地図のように分かれます。いくつかの国名を取り上げたいと思います。
- 東アジア:日本、大韓民国、中華人民共和国など
- 東南アジア:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイなど
- 南アジア:インド、スリランカ、パキスタン、バングラデシュなど
- 中央アジア(トルキスタン):カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタンなど
- 西アジア:サウジアラビア、イラク、イランなど
地図と地名は必ず一致させて覚えておきましょう!
ヨーロッパ州
次にヨーロッパ州です。
ユーラシア大陸の中のウラル山脈・カスピ海・黒海から西の地域のことをヨーロッパ州と言います。
トルコやロシアは、実は1つの国の中でアジア州とヨーロッパ州をまたがる国です。
上の地図でいうと、赤色の地域がヨーロッパ州にあたります。
ヨーロッパ州の東の地域にはスラブ民族と呼ばれる人たちが多く住んでいます。キリスト教の中の東方正教会と呼ばれる宗派を信仰している人が多い地域です。イギリスやドイツやオランダといったヨーロッパ州の北西部にはゲルマン民族と呼ばれる人たちが多く住んでいます。こちらはキリスト教の中のプロテスタントと呼ばれる宗派を信仰している人たちが多いです。また、イタリアやスペインやポルトガルなどといったヨーロッパ南西部にはラテン民族と呼ばれる人たちが多く住んでいます。こちらはキリスト教の中のカトリックと呼ばれる宗派を信仰している人たちが多いです。プロテスタントとカトリックについては、歴史の授業の中で登場する「宗教改革」で登場しますので、そこでくわしく勉強していきましょう!
アフリカ州
続いてアフリカ州です。
スエズ運河でアジア州、地中海でヨーロッパ州と接しています。アフリカ州はスエズ運河の西側、地中海の南側に位置します。
地図で確認してみましょう。
上の地図で言うと、黄色の地域がアフリカ州です。
北アメリカ州
次に北アメリカ州です。
北アメリカ州は、北アメリカ大陸及びカリブ海の島々から成ります。
上の地図で言うと、黄緑色の地域が北アメリカ州です。
パナマ運河が境界線となり、境界線よりも南が南アメリカ州です。
なお、学校や参考書でアングロ・アメリカという言葉を習うことがありますが、アングロアメリカと北アメリカ州とはイコールではありません。
アングロ・アメリカという言葉が指す地域は、アメリカ合衆国とカナダを指します。
「アングロ」というのは、「アングロ・サクソン族」を指す言葉で、具体的にはイギリス系の人たちを指します。歴史を知っている人も多いかと思いますが、アメリカ合衆国やカナダはもともとはイギリス領でした。それにちなんだ名称です。
北アメリカ州の中にメキシコ合衆国という大きな国がありますが、メキシコはアングロ・アメリカではありません。メキシコはスペインの植民地だったからです。
南アメリカ州
次に南アメリカ州です。
南アメリカ州は、南アメリカ大陸及びその島々から成ります。島々の例としては、モアイ像で有名なイースター島なんかがこれにあてはまります。地図で言う緑色の地域が南アメリカ州です。
南アメリカ州と同じような使われ方をする用語として、「ラテン・アメリカ」という言葉があります。だいたい南アメリカ州と同じ地域を指す言葉として使われますが、先ほど北アメリカ州なのに「アングロ・アメリカ」に加えてもらえなかったメキシコが、この「ラテン・アメリカ」に加わります。「ラテン」とは「ラテン民族」のことで、歴史的にはスペイン人やポルトガル人がこの地を植民地としたところから付けられた名前です。先ほども述べましたが、メキシコはスペインの植民地だった歴史がありました。だから、スペインは北アメリカ州ですが「ラテン・アメリカ」に属します。
オセアニア州
最後はオセアニア州です。
オセアニアのイメージは、オーストラリアやニュージーランドといったイメージです。
地図で言うと紫色の地域がオセアニアです。
オセアニアは、さらに「オーストラリア大陸」とニュージーランドなどを含む「ポリネシア」、ニューギニアを含む「メラネシア」及び「ミクロネシア」から成ります。
オセアニアの区分はやや発展的なので、余裕があったら覚えるぐらいでよいです。
ちなみに、インドネシアという国はオセアニアとアジアにまたがる国です。
復習をしっかりやろう!
復習の必要性
世の中には「授業がうまい先生」という人たちがたくさんいます。「授業のうまい先生」は皆さんを分からせる名人です。しかし、授業を受けっぱなしにしているとすぐに習ったことは忘れてしまいます。逆に教えている内容を全て忘れさせない授業が行える先生なんて存在しません。
では、習ったことを忘れないようにするためにはどうしたらよいか?というと、復習をやるしかありません!
問題集を解く!
「まほろば社会科研究室」の説明はもう一度読んで復習をすればよいのですが、問題集を使った演習を行う必要があります。
定期テスト対策やはじめから地理の勉強をやり直したいという人はこのあたりから問題を解き始めてもよいと思います。
入試対策を本格的に行いたいという人は、以下の問題集がオススメです。
問題は解きっぱなし、答え合わせをしっぱなしにするのではなく、お手元の教科書や参考書に戻って印をつけておきます。そして必ず関連知識も含めて知識の暗記をし直すようにしましょう。一問一答のような勉強をしてその問題ができるようになったとしても、違う角度から問題が出題されたら「お手上げ」状態になってしまう例をたくさん見てきました。関連知識のインプットも必ずし直すようにしましょう!