【中学歴史】世界三大宗教(2) – キリスト教のおこりをわかりやすく解説

世界の古代文明と宗教のおこり 中学歴史
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今回はキリスト教のおこりとその特徴について、中学生の皆さんにむけてわかりやすく解説をしていきます。

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キリスト教の誕生までの話

キリスト教の原点 – ユダヤ教の教えについて

キリスト教の大本になっている宗教はユダヤ教という宗教でした。ユダヤ人という民族が信じていた宗教です。ユダヤ人はパレスチナという地中海東岸に定住します。彼らは一神教(いっしんきょう)の神様を信じます。ちなみに、一神教というのは神様が一人しかいない宗教のことを言います。一神教の神は絶対!それぐらいスゴい神様の前であれば人間というのは平等。そういう考え方がユダヤ教からは出てきます。ユダヤ教の神様のことをヤハウェと言います。

さて、ユダヤ人は過酷でした。他民族に攻められたりユダヤ人が住む国も離合を繰り返します。さらに大変だったのは自然環境。わずかな植物しか育たない過酷な砂漠地帯です。その中で救われたいと考えるのが人の性(さが)というものでしょう。ユダヤ人は厳しい掟を自らに課します。「厳しい掟(戒律)を守りますから救済してください」とヤハウェと契約をするのです。

こういった教義をまとめたのが「聖書」という書物です。

ちなみに、後で述べるキリスト教では紀元1世紀から2世紀にかけて新たな聖書が作られ、これを「新約聖書」と呼びます。ユダヤ教の聖典を「旧約聖書」と呼びます。これはキリスト教側の呼び名であって、ユダヤ教の聖典は「聖書」(キリスト教側の呼び名では「旧約聖書」)だけです。

イエスの誕生

紀元前4年頃に、パレスチナにユダヤ人の大工のヨセフとマリアとの間にイエスが誕生しました。
ここで、西暦という暦の表し方についてリンクを張っておくので、興味のある人は見てください!

さて、イエスはヤハウェとの契約を守るべきだという考え方の内容について批判を始めます。どのような批判かと言ったら、戒律を形の上だけで守っていたとしてもそれは意味がないのではないかと言ったのです。「宿題をやるように」と学校の先生から言われたからと言って、形だけやってきても意味がないじゃないか!というのと同じだと思います。

イエスは神に与えられた掟とは神からの無差別で平等な絶対的な愛であると解釈します。これをアガペーと呼びます。神からのアガペーに報いるために人間は「神への愛」が求められます。そして、神によるアガペーと同じように仲間への愛を差し向けることが求められます。これが「隣人愛(りんじんあい)」です。

一部の人からは熱狂的な指示を受けました。しかし、イエスがこういった新しい解釈の教えを拡げていくと、当時パレスチナをしていたローマ帝国がイエスの教えを嫌い、イエスを迫害し始めます。やがて、イエスは十字架にかけられて死亡しました。

イエスの弟子のことを使徒(しと)と言いますが、イエスの死後、イエスの使徒の1人であるペテロが伝道を始めます。この人が、カトリックにおいてはキリスト教の初代教皇とカウントされます。

パウロによる伝道の開始

キリスト教の教義を発展させたのがパウロです。

パウロは、神様が最初に作った人間であるアダムとイブが禁断の果実を食べてしまったことが、すべての人間が宿命的に背負っている罪だと説明します。それをイエスがすべての人間の罪を十字架にかけられながら全部背負ってくれたのだと言うのです。だから、イエスを救世主として信仰すべきだというハナシになっていきます。救世主のことをキリストと言います。

ここでキリスト教が誕生したと言うことができるのです。

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キリスト教の発展 – 迫害からローマでの国教化まで

さて、ローマ帝国はなぜキリスト教を迫害したのか?というと、ローマは多神教(たしんきょう)の国だったからです。ローマは皇帝も神になっちゃったりするぐらい多神教です。そういう意味でキリスト教が拡がると、思想的に対立が起こってしまいます。

ローマ帝国のディオクレティアヌスという皇帝がキリスト教徒を弾圧します。理由は前の段落に書いたとおり。しかし信者は増える一方…。

次のコンスタンティヌスは増えるキリスト教徒を逆に自分の味方に付けようと考え、ローマ帝国でキリスト教を公認します。さらに、パウロが上のような内容を唱えた後にキリスト教徒の中でも教義の解釈で大きな対立が生じ、これを解決しました。これが西暦325年のできごと。

さらに西暦392年にはキリスト教はローマの国教となり、やがてヨーロッパ全土に広がりを見せるようになってきました。

この頃はローマ帝国は著しく衰えを見せるようになっていたのです。だから、ローマをキリスト教を利用して一生懸命残していこうと皇帝たちは考えたのでした。

 

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