【中学歴史】 四大文明(4) – 中国(チャイナ)文明についてわかりやすく解説

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今回は、四大文明の1つである「中国(チャイナ)文明」についてわかりやすく解説していきます。

中国(チャイナ)文明の具体的な説明に入る前提として、「文明」が発展するための世界的な傾向についてまとめてみたのでそれを学習します。

その後に、「中国(チャイナ)文明」がいつ?どこの大河の流域で?起こって、どんな特徴があるのかを見ていきたいと思います。

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そもそも四大文明とは?

四大文明についてのあらまし

四大文明とは次の4つの文明のことを指し、いずれも温暖な地域で大きな川の近くで起こりました。農耕牧畜が川の流域で行われるようになったからです。

文明名発展した川の流域文字
メソポタミア文明チグリス川・ユーフラテス川くさび形文字
エジプト文明ナイル川象形文字
インダス文明インダス川インダス文字
中国(チャイナ)文明黄河・長江甲骨文字

中国(チャイナ)文明以外の四大文明の説明についてはこちらを参照してください。

文明の特徴

特に、アフリカやアジア地域の大河の近くでは灌漑かんがいが行われました。灌漑というのは、農耕に必要な水を川などから水路を作って活用することを言います。水路を作るには大規模な工事が必要になります。その際に税金を集めたり事務を行うにあたって文字を使って様々な記録をしていきます。したがって、文明が起こった地域には文字が使われました。

灌漑が行われることで、穀物こくもつを育てることに成功します。穀物とは、農作物のうちで種子を食用とするために栽培されるものを言います(スーパー大辞林3.0(三省堂)より)。1粒の種子からたくさんの実を収穫できるので、多くの人たちの生活を支えることに成功しました。稲穂を想像したら明らかですね!

日本では五穀ごこくと言って、米・麦・あわきびまたはひえ及び豆を言います。五穀豊穣ごこくほうじょうという言葉がありますね。穀物が豊かに実るといいなぁという願いがこめられています。これらの食物は今でも私たちの生活を支える大切な農作物ですね。
五穀以外にも、穀物にはトウモロコシなどがあります。

穀物の名前を素読する動画が、素読教育により国語力を伸ばす活動をされている国語WORKSの松田雄一先生によりアップされているので、ここで紹介したいと思います。子供達の声と一緒にお楽しみください。

「穀物」の名前を素読しよう!

また、金属器として青銅器鉄器が発達し、貿易や農業の生産性も大きく向上します。

このようにして大河の流域には都市が誕生しました。

金属器や文字や都市を備えた社会の状態のことを文明と呼んでいて、世界各地で文明が生まれました。中学校の教科書では特に四大文明と呼んで、上の4つの地域のことについて勉強していきます。

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中国(チャイナ)文明のおこり

まずは、中国(チャイナ)の歴代王朝の名前を、「アルプス一万尺」のメロディに載せながら覚えていきましょう!

歴代中国王朝の名前をアルプス一万尺の替え歌で覚えてしまおう!

伝説の夏王朝

中国(チャイナ)では、紀元前4000年に黄河流域で麦作を中心とした農耕と牧畜が始まりました。中国最古の王朝であるという王朝があったと伝わっています。ただ、この時代にはまだ文字がありませんでした。なので、夏王朝については伝説の王朝などと言われていましたが、近年考古学の研究が進み、実在するのではないかという説も唱えられています。

殷王朝について

さて、中学校の教科書にも出てくるのがいんという王朝です。紀元前1600年頃だったと言われています。殷王朝については実在が証明されています。「史記」という中国(チャイナ)の歴史書に載っている殷王朝の王の名前の書かれた文字が大量に発見されたからです。その文字のことを甲骨文字こうこつもじと言います。甲骨文字は現代の私たちも使っている漢字のもとになる文字でした。

殷王朝では宗教と政治が一致した政治が行われていました。青銅器は主に儀式で使われました。

周王朝について

紀元前1100年頃、殷王朝が滅亡しました。代わってしゅうが建国されました。

周は封建制度ほうけんせいどを採用して地方を支配をしました。封建制度というのは、主君が家来に対して封土(土地)を与えて国を治めることを認めてもらう代わりに軍役や税金を納めることを義務とする関係のことを言います。

周の時代には鉄器が多く使われるようになりました。鉄器は武器として使われたり農具として使われたりしました。

春秋・戦国時代

周が衰えると中国(チャイナ)は分裂し、熾烈な時代を迎えました。これを春秋しゅんじゅう戦国せんごく時代と言います。大小合わせて200の国々が国の存亡をかけて戦いを繰り広げました。

この戦乱の時代には、国が生き残るにあたって、理想の政治のあり方や理想の王のあり方などを説く人たちが現れました。これらの人たちを諸子百家しょしひゃっかと言います。その中には、その後に朝鮮や日本にも影響を与えた孔子こうしがいました。孔子や弟子の孟子 もうしなどが説いた教えのことを儒教じゅきょうと言います。孔子が仰ったとされる言葉は「論語」という書物にまとめられました。中学校や高校の国語の漢文の授業でよく取り上げられていますね!社会では高校の倫理という科目でも思想の内容を細かく取り上げあられます。

こういった戦乱は550年ぐらい続きました。

 

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